トーク力の重要性
「モテるトーク力」と聞くと君はどんなイメージを持つだろうか?常に笑いが取れる面白さ、常にオチまで持って行ける構成力、女心を刺激するワードチョイスなどをイメージする人が多いと思う。
特に「面白さ」に関しては多くに人が連想するだろう。オレが普段受ける相談事の中にも「僕は面白いトークができないからモテないんです」という悩みが多くあるくらいだ。
確かに、面白いトークができる人間や、トークの引出しが多い人間は生きていく上で強力な武器を持っていることになるだろう。
言語が発達した人類にとって、言葉を使いこなすことができる人間は「一種の才能がある」というのは間違いない。
しかし、仕事で成果を出すことや、モテるということに関してのトーク力で考えると、面白い話をするということがトーク力の全てではないと断言できる。むしろ、面白い話をしまくる口達者な男よりもモテるトーク力の使い手というものが世の中には存在する。それをオレは《真のトーク力を持つ者》と読んでいる。
真のモテるトーク力とは?
結論を言おう…《真のトーク力を持つ者》すなわち本当にトーク力が高い者は『質問力』と『深堀り力』これらが研ぎ澄まされている。
なぜだかわかるだろうか?例えば、話の面白い男がいたとしよう、ソイツは今日も流暢に面白トークを繰り出し、彼女は笑ってくれた。「本当に話が面白いね!」と褒められて、面白いトークもできたし、彼女は笑ってくれたし、褒めてくれたし、最高に気持ちがいい!そう思って手応えを感じ、いざ口説こうした時、このパターンのほとんどは玉砕する。
理由は簡単…デート中に気分が良くなっているのは男だけだからだ。彼女はただ面白い話に笑っただけで、そこに恋の要素もなければ彼女自身は何も自分のトークができずにただただ聞いているだけだったんだ。
ここで一つ覚えておいて欲しいのは、男女問わず人は誰しも、自分の話をすることで気持ち良くなる生き物だってことだ。
どんな面白話を聞いてるだけよりも、くだらないかもしれないが自分の話を聞いてくれて、自分が気持ち良く喋れた時に人は満足感を得るんだ。
だから、面白い話だけをする面白トーク男子では女子の心を掴むことはできないんだ。じゃあどうするべきか?
これの逆をやれば良い。真のトーク力とは、相手に気持ち良く喋らせてあげる能力だと理解し、デート中は彼女がたくさん喋れるように導いてあげればいいんだ。そのために大事なのがまずは…『質問力』
『聞き役に徹すればモテる』が大間違いな理由
質問力の話の前に大事なことを伝えておく。「聞き役に徹すればモテる」こんな言葉を今でも聞くが、ハッキリ言って聞き役に徹しようをするヤツはモテない。
なぜモテないか?男のクセに女子にトークを委ねているからだ。デート前に男が「聞き役に徹するぞ!」と考えていたとしよう、そんな中、彼女は初デートで少しだけ緊張しているとする…聞き役に徹する男と緊張して話出せない女子…そのデートは誰も喋らない地獄のデートだ。
聞き役に徹しようと最初から考えている男は女子をトークで導けず、女子の魅力を引き出せず、つまらん男として敗北するんだ。だから聞き役に徹する前に彼女の会話を引き出すトークを展開しなければいけない。
だが、それも難しく考えなくていい。君はデート中に、上手く喋ろうとしなくていい、面白い話をしようとしなくていい。ただただ、質問をするんだ。何のために?…彼女の好きなものを聞き出すためにだ!
どんな子にも必ず好きなものが存在する。小説、アイドル、KPOP、音楽、ゲーム、マンガ、スポーツ、洋服、美容……必ずその子が人生の時間を費やしているものが存在する。
それを引き出す力こそが「質問力」だ。聞き方はもう思い切って捻らず聞いていい。「最近何かハマってることある?」から入ってもいいし、目についたもの、例えば彼女の髪の毛が綺麗だったら、「髪綺麗だね。これだけ綺麗だと薬局に売ってるシャンプーとかは使ってないでしょ?」と普段力を入れてそうな美容のトークを引き出す展開を作ってもいい。
このように、聞き役に徹する前に彼女の好きなものや力を入れているものの情報を引き出すことを意識して質問をするんだ。
一問一答また一問という絶望トーク
質問を終えた後は『深堀り力』の話に入るのだが、これまた本題に入る前に一つ大事なことを伝えておく…。
モテない男は彼女のトークを深掘れず、また質問を繰り返し、一問一答また一問という絶望トークを繰り出してしまうことが多々ある。
例えば…㊚「出身どこ?」㊛「埼玉!」㊚「そうなんだ!好きな食べ物は?」㊛「ニワトリ!」㊚「そうなんだ…」…モテない男はこのように一問一答また一問という会話をしてしまい、全く持って盛り上げることができない。
モテたいなら質問に対する彼女からの返答を深掘って会話を盛り上げる必要があるんだ。今回の例で言うと、深堀りポイントなんて1万通りはある。
例えば「出身は埼玉!」という返答に対しては「埼玉の人って魚を食べたことが無いって聞いたけど本当?」と聞くと、「誰が海なし県やねん!」と会話を広げることができるし、「好きな食べ物はニワトリ!」という返答に対しては、「カモ南蛮そばとかは食べないんだ!」とトークを広げることができる。
一つの返答、一つのワードに対してあらゆる言葉を見つける能力は才能ではなく、鍛錬で身に着けることができる。
だから意識して励むんだ!リンゴを見て「甘い」「赤い」という言葉だけでなく「ニュートンのリンゴの樹」までもが瞬時に思い浮かべられるように鍛錬に励むことだ。
深掘り力を極める者はデートを制す
質問力を駆使して彼女の好きなものを聞き出し、一問一答をやめて深掘れるようになると彼女は自分の好きなものをたくさん話すことができるようになる。
人は自分が好きなものの話を面倒くさがらず一生懸命に聞いてくれる人が好きで、その人との時間に居心地の良さを感じ、「また話したい」「また会いたい」という依存の気持ちが芽生えやすくなる。例え物静かな性格の女の子でも好きなことの話になると案外めちゃくちゃ喋り出すってもんだし、緊張していたのがウソのように流暢に喋り出す子も多くいる。
それができるようになれば、君は常にトーク力を駆使して人のトークを引き出し、相手に気持ちいい思いをさせることができる真のトーク力を持つ者になれるってわけだ。
深堀り力の具体的な方法は簡単だ!相手の好きなものを聞き出したら「何それ教えて!」「何それ面白いの!」「あ!それ聞いたことある!詳しく知りたい!」と少し前のめりになって興味を示せば良い。すると相手は「自分の好きなものに興味を持ってもらえて嬉しい!」と感じ、喋り出すってもんだ。
上手く喋ろうとしなくていい、面白い話ができないからトーク力がないと思わなくていい。真のトーク力とは「質問力」と「深堀り力」…人は皆、自分が好きなものを喋りたい生き物で、それを一生懸命聞いてもらえると嬉しく、気持ち良くなる生き物だ。その人間の本能を利用し、君は質問力で彼女の好きなものの情報を引き出し、深堀り力で彼女に好きなものを語らせればいい。
そして最後に君自身が気持ち良くなればいいんだ!トークを難しく考えるな!トーク力が無いヤツなんてこの世に存在しない!これを読んだ今日から君は真のトーク力を身に着けた者だ!その力を駆使してデートを制して来い!…END