生きる意味とは?
人はしばしば、こう考える…『私はなにゆえに生まれ、なにゆえに生きるのか?』と…
ある者は夢を叶えることを使命に生き…ある者は仕事に没頭することを使命に生きる。またある者は子孫繁栄に生きる使命を見いだし…またある者は家族を守ることに使命を見いだして生きて行く。
それはそれは大層素晴らしい使命だと言える。しかし、人は時にその使命によって人生を縛られてしまうことがある。
生きる意味を探し、生きる使命を強引にでも見つけ出し、その素晴らしい人生に意味を付与しながらも、こう思ったことはないだろうか?
『私の人生は本当にこれでいいのか?』
人は、使命無しには生きていけない…生きる理由なしには活力のある今日を生きれない…このように考えてしまいがちだが…それは本当だろうか?ここで、一つ考えてみてほしい。
『オレや君はなぜ生まれたのか?』
生まれる前、壮大な使命を言い渡されただろうか?今の人生でなければいけない縛りを科されただろうか?はっきり言おう。オレたちが生きることに本来、使命はない。
じゃあ、なぜ生まれたのか?断言できる…オレや君が生まれた理由は…❝パパとママがムラムラしたからだ❞
使命を全うするために生まれた?家族を守るために生まれた?会社の売上を伸ばすために生まれた?テストで100点を取るために生まれた?いいや、違うね!
❝パパとママがムラムラしたから生まれたんだ❞
たったそれだけでオレらは生まれたんだ!何を悩む?何に縛られる?何に怯える?オレたちはただ、パパとママがムラムラしたから生まれただけなんだから…
❝もっと自由に、もっと面白がって生きていいんだ❞
『いや!ウチのパパンとママンは違う!ムラムラなんてしてない!』そう思いたいボウヤもいるだろうが、間違いなく君のパパンとママンはムラムラし、その結果、君が生まれたんだ。
クリスマスベイビー
ここで一つ、オレの思い出話をしよう。オレは9月後半を誕生日に持つ、いわゆるクリスマスベイビーだ。
クリスマスベイビーと言えば、12月24日~12月25日の聖なる夜に生まれた子を呼ぶという意見もあるが、12月に仕込まれた種は9月に産声を上げることから、12月に仕込まれた9月生まれの子供を真のクリスマスベイビーと呼ぶ声も多く上がっている。
恥ずかしがらずに言おう。オレは正真正銘、クリスマスベイビーだ。
この事実を知った時、オレは最初、絶望したよ。当時、オレは中学生だった。オレには反抗期はなく、パパンとママン、兄や妹、家族を愛していた。
家族が喜ぶようにいい子でいよう。せっかく生んでもらったこの命、パパンやママンのために使おう…そう思っていた。
そんなある日、学校の保険の授業で子供が生まれる周期について勉強をした。『オレはいつ、ママンのお腹の中に入ったんだろう?』そんな可愛い疑問を持ちながら授業を受けていた。
クラスのみんなは、思春期もあってか少し恥ずかしそうにしている子もいれば、茶化す子もいた。オレは当然、一生懸命授業を受けている生徒の一人だった。
すると先生が子供が生まれる周期を教えてくれた。それを聞いたクラスの子の中には『じゃあ僕は〇月に母ちゃんのお腹にいたんだ!』『私は〇月だ!』と声を上げた子もいた。
実に和やかで美しい教室だった。オレも友達と同じように自分の誕生日から周期を逆算し、オレがママンのお腹に入った日の答えを出そうとし始めた。
9月生まれはクリスマスの子だ
すると段々、不安になってきた…ひと月、ふた月…計算が進む度に、先生が言った周期の数が減って行き、着々と12月24日~12月25日に近づいている…
『ま、まさかこのオレが、あんな聖なる夜に欲望のまま生まれた子な訳がない…ちゃんと計画的に、愛を持って生まれた子に決まっている』そう自分に言い聞かせ、計算を進めた。
そして、不安が確信に変わる。
オレは完全に揺るぎなくクリスマスに仕込まれたクリスマスベイビーだった。兄はクリスマスベイビーではない。
妹もクリスマスベイビーではない。きっと計画的に、愛を持って生まれた子なのであろう。
しかし、オレは…世間のクリスマスムードに流され…クリスマスディナーとお酒に気分が高揚し…テレビで流れるクリスマスのCMをBGMに…欲望のままパパンの聖剣エクスカリバーが抜かれ、武装色の覇気でカチコチになった状態で更に覇王色の覇気を纏い、ママンの元へと侵入した。
その姿は❝人❞と呼ぶには難しいかもしれない…刀を持った猛獣の戯れと呼ぶ方がふさわしいであろう…。
そうして欲望を開放し…全てを発散させ…パパンとママンが満たされた結果…
このオレが生まれたってわけさ
オレは授業中、この事実を知った時、一瞬だけ絶望したが、不思議とすぐにメンタルを持ち直した。
パパンとママンがオレに与えてくれた強靭な精神力によってオレはネガティブにはならなかったんだ。
そして、こう思ったのさ…生まれた理由なんてクソだ!生きる使命もない!なんて自由なんだ。もっと自由に生きるべきだ!と、オレはそう思ったのさ。
だから、これを読む君たちに告ぐ…生きる意味など好きに決めろ!生きる目的など『幸せな今日を生きる』だけでもいい!夢も使命も好きに、自由に決めて追いかけろ!
『オレたちは思っている以上にもっと自由なのかもしれないぞ!』
最後に…パパンとママンへ。オレはクリスマスの子だけど産んでくれてありがとう。
クリスマスの欲望で生まれた子なのに大事に育ててくれてありがとう。オレをクリスマスに仕込んだことで『自由』に気付かせてくれてありがとう。家族みんなを愛しています。
以上!今回の記事はこれにて終わり!また会おう!